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「私」であること

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    JUGEMテーマ:写真

    いったいどんな写真なんだろう。どんな思いで撮ったんだろう。
    朝日新聞のこの記事に強く惹きつけられ、最終日だった水曜日の夕方に行ってきました。

     「もう一人の私 Sae写真展」

    リンクが切れたときのために簡単に書いておくと、複数の人格が現れる「解離性同一性障害」(DID)の女性が、自分のなかのもう一人の私・交代人格の「sae」さんによる写真と日記からまとめた文章を展示した写真展です。

    世間的には存在していないことになっているSaeさんという人。彼女が切り取った目の前の風景や植物は、彼女が記した日記とともに美しく切なく訴えてきます。

    Saeさんの写真を見ながら、僕が彼女だったら、あるいは社会的に表に出ているふだんの一人(お名前は公表されていません)だったら...と想像しても、自分を彼女らに置き換えることができません。代わりにお腹の中の空気が誰かに押し出せれて出てきてしまうような感覚、呼吸困難にでも陥って口をぱくぱくさせてしまうよな、そんな感覚に支配されます。

    ひと様の写真を見るとき、その人の立場に立ったり、自分だったらと投影させてみることはよくあることですが、それができない。そのことが僕にとってはかなり苦しい、はじめての経験でした。


    でも写真は自己表現のひとつの手段で、その点でSaeさんの写真はたしかに純粋にダイレクトに表現に結びついています。写真のあり方としてはとてもいいことではないでしょうか。


    Saeさんの夢は世界中の空を撮ることだそうです。彼女の希望がかなうこと、彼女と一緒にいる別の方たち(実はさらにもう一人、女の子もいるそうです)が穏やかに暮らせることを願います。





    古民家のなかにカフェと併設されたその小じんまりとしたギャラリーには入れ替わり立ち代わり客が訪れていました。ある二十代の男性は訪問帳にびっしりと感想を書いています。その人が立ち去ったら、次の人がまたいっぱいの文章を書き始めました。

    多くの人が彼女の写真に触れ、彼女(たち)について知ることができればと思います。


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